「家(建物)の賢いメンテナンス」10年に一度の塗り替えは必要か?必要悪?
最近、外部メンテナンスの塗り替えビジネスの営業が激しくなっているように思います。
そして、塗装業者、工務店、ホームセンター、外構業者など異業種を始め多くの業者が参入しています。なぜでしょう。
それは、市場が膨大で10年に一度という間違った常識があり、短期間に確実な利益が得られるからです。
当然、参入者が多いと競争も激しくなります。営業方法が、きわどいものとなるのもうなずけます。
戦後の『10年に一度の塗り替えは常識』は、戦後の混乱期の材料の性能が十分ではなかった時代に作られた常識。
現在の災害時における雨梅雨しのぐ緊急対策時とよく似ています。
その常識が、今でも業者のセールストークとして使われているように思います。
何度も申し上げますが、家の外部は塗装だけで守られてるわけではありません。
そのうえ、このような営業が行われている現状があります。
【塗り替え業者の営業トーク】
・屋根に異常が⾒受けられるので屋根に上がって⾒てあげます
・⽬地(コーキング)が劣化しているので、⾜場を使⽤するのでついでに塗り替えましょう
・塗料が劣化して触ると⽩い粉がつくし、⾊も戻らないですよ
・築10年以上だから塗った⽅が良いですよ
・放っておくと、⽔で⼟台が腐りますよ
・⽔が内部に浸透するとクロスが剥がれたり、カビが⽣えたりします
「10年に⼀度の塗り替えは常識だから」
本当にそうなのだろうか。
日々建材は進歩して、性能は丈夫に進化しています。
そして、何千種類あると言われる建材の性能はまちまちです。最近では、30年~40年保証まで見られるようになっています。
外部はあらゆる場所、壁、屋根、雨戸、窓、樋、破風等…異なる建材が使用されており耐久性も異なります。
10年に一度の塗り替えは、間違った常識のもと強い建材の上にそれよりも耐久性のない塗料を塗るのはいかがなものかと思っています。
わかりやすい例ですと、デザイン性を求める場合を除きコンクリートにペンキを塗った光景をよく見かけます。
圧倒的に、コンクリートの方が耐久性は長いということは、皆さんも理解できると思います。
ペンキを塗れば、ペンキ自体の耐久性で塗り続けることになります。
コンクリートの汚れは、洗浄すれば簡単に綺麗になり汚れない対策も簡単にできるのに・・・?
賢いメンテナンスは建物だけを見ず、現在の年齢、家族構成、将来の見通し、時代背景などを考慮し今何をすべきかを考えメンテナンスに望むべきではと考えます。
汚れを劣化と思っている人が多くいます。劣化と汚れはイコールではありません。
さて、今回は「賢い外部メンテナンス」の例です。
2020年8月に、当社が施以前に工したお客様より、「岩本さんのところでは塗り替えをしているのか」との連絡がありました。
もちろん塗り替えはできますが、私なりの提案もありますので説明に伺いますとお返事しました。
ご紹介をいただき訪問すると、かなり劣化が進んでいる箇所はありますが、ほとんどは汚れが顕著で劣化のように見せているようです。
築31年のご夫婦とお子さん2人の一般的な家族構成です。
まずは、目の前の劣化だけを見ないで将来を考えてメンテナンスをするべきだと提案しました。
40代という若さ、子供さんの今の育て方、子供さんが巣立った後ご夫婦だけになった時の住まい方、そして社会情勢。2030年には、空き家は2000万戸と予見されています。当然、中古価格は大幅に値下がりするでしょう。
現在の所帯数5700万程度を考えると、3軒に1軒は空き家ということになります。
もしかすると住み替えもあるかもしれません。
今は、「賢いメンテナンス」で年齢や環境の変わる10年前後にその後を検討してはいかがではと提案しました。
【診断の結果】
・破風・・・劣化が進んでいるため、一部交換後ペンキ塗装
・屋根・・・劣化で色が剥げているので当社開発商品で着色コーテイング
・雨樋、軒天、雨戸・・・当社開発製品コーテイング
・壁、フェンスを含む周囲、ガレージ屋根、床・・・除菌洗浄、等箇所ごとの劣化度を考慮した提案
今回は、当然足場が必要となりますが、もともと足場は私たちが作業し易いように設置するものですので原価見積もりとなります。
シートもコスト削減のため、必要な箇所だけと努力しています。
私どもでは、建物だけでなく徹底して家の周囲も綺麗にするというモットーがあります。塗装屋さんのように家だけ綺麗にしても違和感が残ります。
つまり経年の美しさを心がけています。 よく見うけられるのは、家は塗装して綺麗になっているのに周りは経年の汚れのままになっています。
理論をご理解いただき工事をお請けすることになりました。
今回は、8月の受注でしたが今年の夏は高温が続きましたので、作業効率、社員の安全性を考え10月にしていただきました。
作業は建物、周囲の汚れ洗浄から始めます。洗浄を徹底することにより劣化の箇所が見やすくなります。
ペンキのように色で覆うことができませんので、徹底して洗浄することになります。
幸い当社は、洗浄力抜群の洗剤がありますので難なく目的を達成することができます。
洗浄時点で、このようにとても明るく感じるように変身しました。
before
after
before
after
before
after
before
after
特にガレージ床、カ―ポート屋根は北側に位置しており日当たりも悪くカビ、苔で大変な汚れです。
屋根の洋瓦もカビ苔で大変な状況でしたので、まずカビ、苔に特殊洗浄液を散布して1日おいて死滅させ翌日洗い流しました。当社では高圧洗浄機を使用しません。 同時に色落ちと防水性が劣化しているため、後日防水性のある当社開発製品で着色コーテイングをしました。
特に劣化が進んでいる破風は、一部を取り替え全体に防腐処理をした後、ベース、上塗りとペンキ塗り。
雨戸、樋、破風は洗浄後当社開発Aグロスコーテイング。
外壁は、チョーキングも少なく劣化も軽微ですので洗浄のみとしました。
このように、劣化に合わせて「賢いメンテナンス」をすると、生涯メンテナンス費用は大幅に削減することができます。
世界は、第4時産業革命の真っ只中ですが、コロナウイルスによって変革のスピードも上がり、大きく変わろうとしています。大手に勤めていると安心という時代は、大きく崩れようとしています。
将来に不安を抱えて生きていかなくてはなりません。住まいも経年とともに劣化していきます。
また、全ての情報は、すぐに調べることもできます。
メンテナンスは劣化の場所だけを見ないで、現在、将来を考慮して考えることにより大幅に費用は抑えられます。
今後は常識にとらわれず
『賢いメンテナンス』が大切なのでは?
そして、塗装業者、工務店、ホームセンター、外構業者など異業種を始め多くの業者が参入しています。なぜでしょう。
それは、市場が膨大で10年に一度という間違った常識があり、短期間に確実な利益が得られるからです。
当然、参入者が多いと競争も激しくなります。営業方法が、きわどいものとなるのもうなずけます。
戦後の『10年に一度の塗り替えは常識』は、戦後の混乱期の材料の性能が十分ではなかった時代に作られた常識。
現在の災害時における雨梅雨しのぐ緊急対策時とよく似ています。
その常識が、今でも業者のセールストークとして使われているように思います。
何度も申し上げますが、家の外部は塗装だけで守られてるわけではありません。
そのうえ、このような営業が行われている現状があります。
【塗り替え業者の営業トーク】
・屋根に異常が⾒受けられるので屋根に上がって⾒てあげます
・⽬地(コーキング)が劣化しているので、⾜場を使⽤するのでついでに塗り替えましょう
・塗料が劣化して触ると⽩い粉がつくし、⾊も戻らないですよ
・築10年以上だから塗った⽅が良いですよ
・放っておくと、⽔で⼟台が腐りますよ
・⽔が内部に浸透するとクロスが剥がれたり、カビが⽣えたりします
「10年に⼀度の塗り替えは常識だから」
本当にそうなのだろうか。
日々建材は進歩して、性能は丈夫に進化しています。
そして、何千種類あると言われる建材の性能はまちまちです。最近では、30年~40年保証まで見られるようになっています。
外部はあらゆる場所、壁、屋根、雨戸、窓、樋、破風等…異なる建材が使用されており耐久性も異なります。
10年に一度の塗り替えは、間違った常識のもと強い建材の上にそれよりも耐久性のない塗料を塗るのはいかがなものかと思っています。
わかりやすい例ですと、デザイン性を求める場合を除きコンクリートにペンキを塗った光景をよく見かけます。
圧倒的に、コンクリートの方が耐久性は長いということは、皆さんも理解できると思います。
ペンキを塗れば、ペンキ自体の耐久性で塗り続けることになります。
コンクリートの汚れは、洗浄すれば簡単に綺麗になり汚れない対策も簡単にできるのに・・・?
賢いメンテナンスは建物だけを見ず、現在の年齢、家族構成、将来の見通し、時代背景などを考慮し今何をすべきかを考えメンテナンスに望むべきではと考えます。
汚れを劣化と思っている人が多くいます。劣化と汚れはイコールではありません。
さて、今回は「賢い外部メンテナンス」の例です。
2020年8月に、当社が施以前に工したお客様より、「岩本さんのところでは塗り替えをしているのか」との連絡がありました。
もちろん塗り替えはできますが、私なりの提案もありますので説明に伺いますとお返事しました。
ご紹介をいただき訪問すると、かなり劣化が進んでいる箇所はありますが、ほとんどは汚れが顕著で劣化のように見せているようです。
築31年のご夫婦とお子さん2人の一般的な家族構成です。
まずは、目の前の劣化だけを見ないで将来を考えてメンテナンスをするべきだと提案しました。
40代という若さ、子供さんの今の育て方、子供さんが巣立った後ご夫婦だけになった時の住まい方、そして社会情勢。2030年には、空き家は2000万戸と予見されています。当然、中古価格は大幅に値下がりするでしょう。
現在の所帯数5700万程度を考えると、3軒に1軒は空き家ということになります。
もしかすると住み替えもあるかもしれません。
今は、「賢いメンテナンス」で年齢や環境の変わる10年前後にその後を検討してはいかがではと提案しました。
【診断の結果】
・破風・・・劣化が進んでいるため、一部交換後ペンキ塗装
・屋根・・・劣化で色が剥げているので当社開発商品で着色コーテイング
・雨樋、軒天、雨戸・・・当社開発製品コーテイング
・壁、フェンスを含む周囲、ガレージ屋根、床・・・除菌洗浄、等箇所ごとの劣化度を考慮した提案
今回は、当然足場が必要となりますが、もともと足場は私たちが作業し易いように設置するものですので原価見積もりとなります。
シートもコスト削減のため、必要な箇所だけと努力しています。
私どもでは、建物だけでなく徹底して家の周囲も綺麗にするというモットーがあります。塗装屋さんのように家だけ綺麗にしても違和感が残ります。
つまり経年の美しさを心がけています。 よく見うけられるのは、家は塗装して綺麗になっているのに周りは経年の汚れのままになっています。
理論をご理解いただき工事をお請けすることになりました。
今回は、8月の受注でしたが今年の夏は高温が続きましたので、作業効率、社員の安全性を考え10月にしていただきました。
作業は建物、周囲の汚れ洗浄から始めます。洗浄を徹底することにより劣化の箇所が見やすくなります。
ペンキのように色で覆うことができませんので、徹底して洗浄することになります。
幸い当社は、洗浄力抜群の洗剤がありますので難なく目的を達成することができます。
洗浄時点で、このようにとても明るく感じるように変身しました。
before
after
before
after
before
after
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特にガレージ床、カ―ポート屋根は北側に位置しており日当たりも悪くカビ、苔で大変な汚れです。
屋根の洋瓦もカビ苔で大変な状況でしたので、まずカビ、苔に特殊洗浄液を散布して1日おいて死滅させ翌日洗い流しました。当社では高圧洗浄機を使用しません。 同時に色落ちと防水性が劣化しているため、後日防水性のある当社開発製品で着色コーテイングをしました。
特に劣化が進んでいる破風は、一部を取り替え全体に防腐処理をした後、ベース、上塗りとペンキ塗り。
雨戸、樋、破風は洗浄後当社開発Aグロスコーテイング。
外壁は、チョーキングも少なく劣化も軽微ですので洗浄のみとしました。
このように、劣化に合わせて「賢いメンテナンス」をすると、生涯メンテナンス費用は大幅に削減することができます。
世界は、第4時産業革命の真っ只中ですが、コロナウイルスによって変革のスピードも上がり、大きく変わろうとしています。大手に勤めていると安心という時代は、大きく崩れようとしています。
将来に不安を抱えて生きていかなくてはなりません。住まいも経年とともに劣化していきます。
また、全ての情報は、すぐに調べることもできます。
メンテナンスは劣化の場所だけを見ないで、現在、将来を考慮して考えることにより大幅に費用は抑えられます。
今後は常識にとらわれず
『賢いメンテナンス』が大切なのでは?
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